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【海事社会・人材流】に、混迷する次世代海技者育成教育を展望した井上名誉教授のオピニオンを取りまとめました。
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阪神淡路大震災から20年 

避難所船構想実現のステージへ 

―シンポジウム開催― 

第1回オックスフォード神戸国際海事セミナー - 2006.5.25-27

平成18年5月25~27日、神戸インスティチュート(神戸市灘区五毛丸山)において『持続可能な海事活動の展開』をテーマに国際セミナーが開催されました。当研究室の井上欣三教授は、組織委員の一人として1年以上も前から準備に奔走してきました。

このセミナーは英国オックスフォード大学の基金を基に日本・英国・EUにおける学術交流を推進する神戸インスティチュートが主催、国土交通省の後援を得て、神戸大学と関西学院大学が共催、そして、各界から多くの協賛を得て実施されました。欧州側カウンターパートは神戸大学と学術交流協定を締結しているロンドンメトロポリタン大学を中心とするメンバーで構成され、国内外から80名を超える参加者が集まりました

プログラム(pdfファイル)
このセミナーは、国際的な海運・港湾の持続的な発展を目指し、関連する海事社会、海事教育の諸問題を世界的視野から検討する国際会議として発足。今回は海運、港湾、海洋管理、法政策、安全管理、船員労働、海事教育など社会科学的な観点から研究発表が行われ、国、社会、企業、教育機関がとるべき対策について議論がなされました。
井上欣三教授は「Maritime Education and Training Initiative」のテーマでプレゼンテーションを行い、新しい時代に向けた海事教育のあり方と海事社会との人材流の連携について提案を行いました。会場からは活発に質問が飛び交い、その後の資料のコピー希望が出るなど、このテーマへの共通認識の深さと、講演に対しての評価の高さが伺われました。

論文 (pdfファイル)     プレゼンテーション (pdfファイル)
そして、当研究室からは博士後期課程の宋寧而さん、高橋浩子さん、韓国からの短期留学生のジャン雲在さん、他、卒業生の本橋桃子さん(現在 英国カーディフ大学留学中)、ら海事社会の次世代を担う学生たちがポスターセッションに参加し注目を集めました。

尚、今回のセミナーでは、井上研究室より参加者がスタッフとしてお手伝いをさせて頂きました。セミナー後も、各国、各界の参加者と意見を交換する機会が持て、視野を広げることが出来て、とても有意義な時間でした。
井上欣三教授は、旧来の海事社会はこのままでは消滅するとの危機感から、これまでにも新しい海事社会の創成、海事教育の将来展開など次世代の秩序作りに向けて情報を発信してきました。例えば、井上教授が(社)日本航海学会会長在任中に実現させた『21世紀の海事社会を考えるシンポジム』【参考文献:日本航海学会シンポジウム「21世紀の海事社会を考える」とりまとめ、日本航海学会誌NAVIGATION 156号、平成15年6月】、神戸商船大学副学長時代にまとめた『海事分野における新しい社会システム創造のための調査研究報告書』【海事社会システム研究会成果発表会2004.6.30】などはその活動の一環であり、このオックスフォード神戸国際海事セミナーは、一連の活動を国際的な場に展開する第一歩といえます。

国際活動 - 2006年度