(井上先生の定年退官(2009.3月末日)後における「新現役」としてのご活躍の様子をお知らせするページです)

2009.04.01 井上先生からのメッセージ『新現役へのチャレンジ』




このたび平成21年3月31日をもって神戸大学を定年退官することになりました。卒業以来、日本郵船株式会社勤務を経て、国立富山商船高等専門学校、神戸商船大学(統合後は神戸大学海事科学部)と、40有余年にわたり、船舶運航の現場と教育研究の世界で人生の大半を過ごしてきました。この間、ご厚誼いただいた海事社会の諸先輩をはじめ、井上研究室のOBメンバー、研究室スタッフのメンバーには、ここまで私を支えていただいたことに対し、心から感謝申しあげます。

先に行われました最終講義におきましては、「これからの予定について」ご質問をいただきましたが、「4月以降は、自適の研究生活を模索しつつ、しばらく充電したい」とお答えいたしました。研究者として何が自分に適しているのかはまだ見えていませんが、 海事社会、海事教育、人材流をテーマの機軸に、更に模索を続けたいと考えています。

定年を前にして、神戸大学発達科学部の城仁士教授に教えて頂いた「新現役」という言葉があります。これは「定年で第一線は退くが、それまで培ってきた経験や知識・技術を社会に役立て、新たに現役と同じような活動をしようとする生き方」という意味らしいです。また、「パワードエイジ」という言葉もあるとか。これは「豊かな社会経験とひろい人脈、判断力、それに加えて新たな自由な時間など、卓越した能力と環境、資源、資産を持つ」ことからくる呼称らしいです。今後は、時には「新現役」や「パワードエイジ」といった積極的な意欲をもって、次の人生を歩まなくてはと思うこともあろうかとは思いますが、具体的な活動の姿が見えるようになれば、その節には、また、皆様のお力添えを願わなければならないと思います。

いましばし、心にゆとりを生み出すまで時間をいただきたいと存じますが、とりあえず今後に向けての私からのメッセージとさせていただきます。

 

 

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