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阪神淡路大震災から20年 

避難所船構想実現のステージへ 

―シンポジウム開催― 

2020.1.12 「災害時支援船活動実証訓練」が実施されました

新しい動き

赤羽国交大臣を迎え出発式がおこなわれました。


災害時支援船活用委員会(2018年11月15日発足、会長 井上欣三神戸大学名誉教授)は、阪神淡路大震災から25年の節目に当たる2020年1月12日(日)に、今後に向けた新たな支援船活用モデルによる実証訓練を実施した。

災害時支援船活用委員会は、災害時に船を支援船として活用し、医療界とタイアップして被災者の災害関連死を防ぐことを目標においている。この25年間、災害のたびに、「船」、「透析」、「災害関連死」といった言葉がメディアに登場するようになった。しかし、現実には災害時に船を利用して災害弱者を支援する活動を運用する仕組みは、ほとんど社会に根付いていないように見える。それは、支援船の活用を誰が企画し、誰が責任者となって運用するか、その手順と責任主体がつまびらかにならないことによる。

本実証訓練は、神戸市を被災地に想定、小豆島町、高松市を支援側に想定して、「今後災害ごとに増加が予想される自家用車車中泊避難者、および、医療・介護・看護の必要な避難者および在宅患者等の避難者を、中距離定期フェリー(ジャンボフェリー)の輸送機能を活用して寄港地(小豆島坂手港)に移送し、寄港地自治体(小豆島町)は、自家用車車中泊避難者等に対しては避難場所を提供し(小豆島オートキャンプ場)、また、医療ケアの必要な避難者に対しては寄港地医療関係者(小豆島中央病院)と被災地医療関係者(神戸市医師会)とが協力して避難者の透析医療や避難所での災害関連死予防に努める」ことを想定している。

この訓練を機に、中距離定期フェリーが結ぶ広域の自治体が相互に協力連携するしくみを実現する。そのため神戸市、小豆島町、高松市、ジャンボフェリー株式会社、神戸市医師会および小豆島中央病院、災害時支援船活用委員会の間で『相互協力連携協定』の締結の具体化を目指す。しかし、その後、新型コロナウイルス感染症の問題が急激に国内を覆い、この協力連携協定の締結は作業の中断を余儀なくされている。

なお、今回の実証訓練には100名近くの参加者が協力し、多くのマスコミにおいてこの訓練が紹介されたものの、その後の災害時支援船活用委員会の作業部会の進展において、コロナの影響で検討作業が中断している。災害時における分散避難の必要性に関する課題やコロナの影響による一般病床の逼迫に際しいかに支援船を活用するべきかといった具体的な課題はあるものの、これらの議論の進捗が滞っている。

 

実施要領

集合場所 神戸三宮フェリーターミナル
集合時刻 07:00 スタッフ集合 ・受付開始(07:30までに受付終了してください。)
07:30 要医療・介護避難者、在宅患者、車中泊避難者役の方乗船 
出発式  07:30 来賓挨拶 井上欣三実行委員長挨拶
赤羽一嘉国土交通大臣
久元喜造神戸市
乗 船  07:45 乗船開始 車は、07:30乗船開始
出 港  08:00  患者役及び関係者は船内施設の調査、協定締結関係者は打ち合わせ
入 港  11:20 小豆島 坂手港入港(小豆島町長他出迎え)
下 船  第1班 小豆島中央病院行きは、マイクロバス(小豆島町アレンジ)
=小豆島中央病院経由、小豆島ふるさと村→ふるさと村で昼食後、ミィーテング、バスの中でアンケ―ト配布、昼食時に回収)=
第2班 オートキャンプ場経由、ふるさと村行きは、ハイエース(小豆島町アレンジ)に乗車、ふるさと村で昼食。(車内でアンケ―ト配布。昼食時回収)
車でご乗船の方はハイエースの後について行ってください。
※班分けは別途リスト作成していますので、班分け票をご参照ください。
帰 神  14:15 ふるさと村から坂手港に移動。
乗 船  坂手港到着後、「りつりん2]に乗船
出 港  坂手港出航。船内で各立場から訓練に関するコメント。    
神戸港着  18:40 神戸三宮フェリーターミナル着、解散。
災害時支援船活動実証訓練」出発式 次第
 
災害時支援船活動実証訓練実行委員会
日時:令和2年1月12日 7時30分~45分
場所:神戸三宮フェリーターミナル 3階
進行:森 隆行(事務局長)

1.    開式
2.主催者挨拶   井上欣三 委員長
3.来賓挨拶
赤羽一嘉(あかば かずよし)  国土交通大臣
久元喜造(ひさもと きぞう) 神戸市長
4. 来賓紹介
盛山正仁(もりやま まさひと) 衆議院議員 衆議院厚生労働委員長
中野洋昌(なかの ひろまさ)    衆議院議員 経済産業大臣政務官
内閣大臣政務官 復興大臣政務官
伊藤孝江(いとう たかえ)    参議院議員 
加田裕之(かだ ひろゆき)    参議院議員  
高橋光男(たかはし みつお) 参議院議員 
安達和彦 (あだち かずひこ)神戸市会議長
大坪新一郎(おおつぼ しんいちろう)  国土交通省海事局長
高田昌行(たかだ まさゆき)                国土交通省港湾局長
田村真一(たむら しんいち)                高松市副市長
松尾俊男(まつお としお)                 小豆島町副町長
平岡英彦(ひらおか ひでひこ)               全日本海員組合中央執行委員 国内局長


5.その他 (事務連絡) 
この後、訓練参加の皆さんには、順次 乗船いただきますが、来賓の皆様からお見送りをいただけることになっております。最初に、赤羽大臣、久元市長から退席いただきます。事務局から誘導いたしますので、来賓に続いてマスコミの方々が出られます。
井上委員長に続いて、車椅子の方から退席ください。

6.閉式

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