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阪神淡路大震災から20年 

避難所船構想実現のステージへ 

―シンポジウム開催― 

Cemil Yutoren

イスタンブール工科大学海事科学部 ・ 助教授 シミュレータセンタービルセンター長 Cemil Yurtoren

Cemil Yurtoren私は1969年9月13日にトルコのアンカラ(Ankara)という町で生まれました。 アンカラは人口約4千万人のトルコの首都です。高校を卒業するまではアンカラの自宅に住み、1986年にアンカラから440キロ離れたイスタンブールにあるトルコ海軍の海事大学校の入学試験に合格しました。当時は軍隊が大学の管理をしていましたので、学内の生活は想像を絶する程厳しいものがありました。

1989年に学校の管理体制の変更があり、イスタンブール工科大学海事科学部となりました。私は1990年に同学部を卒業してすぐ、航海士として働き始めました。最初はコンテナ船でアメリカへの1年間の航海、その後色々な港を訪れ、5年間で28カ国へ行きました。1995年にイスタンブール工科大学海事科学部に研究者として戻りました。 私は2000年10月9日に、日本の神戸商船大学(現神戸大学海事科学部)の博士後期課程に入学しました。日本へ出発する2週間前に二番目の息子が生まれ、イスタンブールの家を引っ越したりと直前までいろいろ大変だったことが昨日のように思い出されます。

留学して最初の半年間は、言葉や文化の違いから、生活すること自体が大変困難でしたが、井上先生をはじめとする神戸商船大学の諸先生方と操船研究室の学生達のおかげで、生活にも次第に慣れていきました。私は、神戸大学で1年間日本語を学び、そして博士課程において3年間研究に専念し、合計4年間日本に滞在しました。

昨年9月に博士課程を修了し、9月29日にトルコに帰国しました。博士課程修了後は、イスタンブール工科大学海事科学部に戻り、昨年秋に助教授の辞令を受けました。現在は、同キャンパスにあるシミュレータセンタービルのセンター長として、毎日のように開かれる各種研修、訓練及び学部学生の講義等を統括・管理しており、多忙の日々を送っております。

2005.4.18

トルコ - Turkey