ノルウエー工科大学PHD学位審査

 

シニア審査委員としてノルウエー・トロンハイムに出張


平成23年7月6日~8日、井上名誉教授がノルウエー工科大学においてPh.D博士学位審査委員として論文審査にあたられました。

博士学位審査の概要
ノルウエー工科大学では研究指導と論文執筆指導は学内の指導教授がおこなうが、論文審査は完全に指導教授の手を離れ、組織された論文審査委員会がその任にあたる。論文審査委員は論文内容に関係する国外の専門家に依頼する。つまり、外国の専門家による第三者評価と透明性の確保によってノルウエー工科大学が与える博士号の価値を高める考えに立っている。

審査の最初の関門はトライアルレクチャーである。学位申請者は事前に与えられたテーマについて教室で模擬講義をおこなう。学位申請者には2週間前に博士論文の内容とは別の講義テーマが与えられる。トライアルレクチャーでは外部審査委員が質疑をおこない、講義の準備、テーマの理解、講義方法、講義態度、など教育者としての資質について審査がなされる。

第2の審査は博士論文のプレゼンテーションである。審査委員による厳しい質疑の応酬、フロアーからの質疑などが行なわれ、そのあと別室で審査委員会メンバーのディスカッションにより、審査報告書が作成される。

今回は、神戸大学から井上欣三名誉教授、スチェチン海事大学からグスマ教授、ノルウエー工科大学からペダーセン教授が審査委員会を構成した。トライアルレクチャーとして与えられたテーマは「Collision and Grounding Avoidance at Sea」、提出されたPh.D論文の表題は「Modeling and Analysis of Ship Traffic by Observation and Numerical Simulation」。

トライアルレクチャー

プレゼンテーション

質疑

発表後のセレモニー1

発表後のセレモニー2


海事教育維新