「災害時医療連絡協議会」発足


平成16年10月12日、神戸大学海事科学部、総合学術交流棟コンファレンスホールでの設立準備会合が行われ、会則の承認により正式に『災害時医療連絡協議会』が発足した。会長に押田栄一先生(元龍谷大学教授)、副会長に内藤秀宗先生(透析医学会理事長)、杉崎弘章先生(透析医会事務局長)と井上欣三教授(神戸大学海事科学部)が就任した。【神戸新聞10月14日に関連記事】


「災害時医療連絡協議会」は、医療機関、医療機器メーカー、情報産業、電気・水道・ガスなどのライフライン関係者、 海事関係者など約20団体が参加し、災害時緊急医療に実効ある支援を実施できる体制を平時より構築しておくことを 目標に設立されました。

災害時医療では、被災者救出後の患者搬送、薬品や医療資機材の輸送、電気・水などの供給などを含めた一体的連携の強化とこれらが有効に機能するための情報連携の強化などが必要なことが確認されました。

来年1月には深江丸を使って、患者を海上ルートで搬送する訓練を実施して、問題点を洗い出すとともに、ネットワークが 有効に機能するための研修や勉強会を行っていくことになります。


同日、「災害時医療連絡協議会」発足準備会合においては、井上欣三教授による基調講演(演題:災害時医療に対する海上からの支援《透析医療界との連携》)に引き続き見学会が行われた。同研究室において開発され現在稼動中の『海陸連携支援システム』の運用デモと災害時に透析患者の搬送に使用する『深江丸』の見学が行われ、また、会場ロビーで透析医療に使用される医療機器の展示も行われた。




災害時医療支援船プロジェクト