「海に学ぶ・船で学ぶ」

 

大切なことは、《なぜ海・船が学びの場として最適なのか?》を論理的に理解し納得すること

 

 

《なぜ海・船が学びの場なのか? を分かり易く解説しました》

阪神淡路大震災の時に、船の利用は発生から数日を経過してからのことだった。発災後、迅速な船舶活用がなされなかったのは、「海にも道がある」という意識が一般生活に根付いていなかった事の表れではないか。との反省から、井上教授は、震災以後ここに至るまで、船を学習の場とするフローティングスクールの取組の重要性を訴え、自ら具体化してきた。(わくわく調査船や神戸大附属小中学校との連携船上学習などは、その一例)

最近、海洋基本法制定を機に、海や船を学習の場や体験の場として若者に提供しようとする試みが活発になってきている。この時流は井上教授の考えと軌を一にするものであるが、大切なことは、《なぜ海・船が学びの場として最適なのか?》を理論的に理解し、納得することである。

平成19年5月20日(日)、国土交通省近畿地方整備局が神戸港湾事務所築港資料館「ピアしっくす」において開催した 「みなとまちづくり生涯学習講座」うみ・ふね・みなとシリーズ第1回において、井上教授が『フローティングスクールの取組 ~子供たちを船上で学ばせる意義~』と題して講演し、なぜ海・船が学びの場なのか? をわかりやすく解説しました。

 

「うみ」「ふね」「みなと」と「教育」のリンケージ  

大きな自然の海に学び、小さな社会の船で生活をし、実生活に必要な規律や秩序を身につけて非日常的視野から問題発見の喜びと達成感を味わう体験型教育プログラムの提供を可能とする。

 

「海に学ぶ」「船で学ぶ」そして「世界を知る」

「海に学ぶ」:心にゆとりをもたらす海というフィールドを学習の場とすることができる。
「船で学ぶ」:船は団体生活や共同作業を通じて努力する、耐える、協力することを学べる。
「世界を知る」:海の道は世界に通じています。国際性、人間性、情緒性が養われます。

「船は学びの場」