(井上先生の定年退官(2009.3月末日)後における「新現役」としてのご活躍の様子をお知らせするページです)

2009.07.17-24 中国社会学会年次総会に出席

 

中国社会学会の年次総会が西安で開催されました。 2007年3月に、神戸大学大学院海事科学研究科で博士学位を取得した、井上研究室OBの宋 寧而さんが所属する中国海洋大学からの招聘を承けて井上先生が出席。中国海洋大学が主催する、海洋社会学に関する学科創設に向けての検討部会で講演、討議に参加されました。

中国海洋大学(青島)では、新しい発展として、海洋社会学を学科として充実する途次にありますが、特に海事社会学の分野も新しい展開に含めていく方向で検討がすすめられています。海事社会の変遷と今後への課題解決について、学術面からは、宋さんの指導教授だった井上先生が有する日本の経験と先見的なアイデアに期待が寄せられ、今回の招聘につながりました。

井上先生は講演で、先進海運国としての日本の海事社会が抱える諸課題とそれを解決する方向性について、解説されるともに、分析・課題・解決をシステマティックにすすめる科学的手法を、従来の社会学の手法とドッキングさせ相互に融合させていくことに新しい社会学の展開がある、との考えを示されました。

活発な議論を経て中国海洋大学からは、今後に向けて、国際的ネットワークの構築、新しい海洋社会学構築の具体化に向けて井上先生の協力をお願いしたいとの熱いメッセージが託されました。

井上先生にひとこと!

4月5月と、十分な充電期間もとられないままに、6月に入ってからジャカルタ(海事教育プロジェクト国際貢献へのアドバイス)、7月の西安への学会出席、8月の欧州・シンガポール(海事教育に関する現地調査)、9月には日韓ジョイントセミナー(済州大学)、と海外出張の予定が続いています。リタイア後の方がかえってご多忙な様子の井上先生、お体の手入れも重々お忘れなく、皆心配しています。

 

 

 

 

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